こちらは性的描写が含まれます。
しかもサスケくんが酷いです。
18歳以下、そういった表現や無理矢理といった表現が苦手な方はブラウザバックでお戻りください。
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「で、新婚生活、どうなのよ?」
「どうって・・・」
どうと言われても。
入籍して三週間経って、長期任務から帰還したイノが顔を出してきたと思えば、不躾な設問を立てられた。
基準とするものが不明なため、サクラは純粋に言葉に詰まる。
それをどう捕えたのか、イノは大袈裟に首を振りながら溜息を吐いた。
「別に私のこと気にしてくれなくていいわよ、サスケくんは趣味が悪かったっていうのが明らかになったんだから」
「どういうことよー?!」
イノには里から提示された婚姻用紙のことを言っていない。イノだけでなく、自分の親にすら伝えなかった。
第三者から見ると、幸せな新婚生活のように見えるのだろうかと思ってしまう。
「ま、天はニ物を与えず―――てとこかしらね。顔もアタマもよくって、あんだけカッコいいんだもん! でも“ブス専”てマイナス少ないわぁ、だって無害だもんー」
つまらなさそうにイノは唇を尖らせた。
ブブ専て何よ、と睨み上げたがイノは悪戯っぽいアイスブルーで笑っている。
(違うよ、イノ)
(サスケくんは選んでもないし)
(わたしも、選ばれてない)
俯いたところで、額に小さな衝撃が走った。
イノの指先に弾かれたらしい。そのまま白い指先で額を小突かれる。
「アンタ・・・ウソ吐いたら承知しないんだからね!」
「ウソ吐いてどうするのよ」
ウソを吐いて、どうなるというのだろう。
思わず口に出しそうになって、サクラは口を噤んだ。
イノはサクラのその様子に気付くことなく会話を続けている。
ウソは吐けなかった。
だからせめて。
沈黙した。





うちはさんのサスケくん 7





初めての夜を境に。
ただ、ただ。
5日と空けることなく、互いに、途切れることを恐れるように逢瀬は重ねられた。
サスケが訪れることもあれば、サクラが出向くこともあった。
それでも翌朝にはサクラは自室で、清潔なシーツの上で独り目覚める。
まるで前夜に何事もなかったように。
そう、サスケが施していた。
行為に対する執拗さはなかった。
いつまでも乱暴にされることはなく、むしろ彼の指は丁寧に、着実に、サクラを貶めた。
彼の指がサクラの身体に触れないところはなかった。








いつの間にか雨季も過ぎ、緑が生い茂って世界は煌びやかだった。
日光が新緑を照り返して暖かだ。
柔らかな風に弄られて、白い洗濯物がゆるやかにはためく。
その合間に青空と真っ白の雲が顔を覗かせた。
(平和だ・・・)
平和だ、と思う。
鳥が囀っている。
なびく風は緑の香を孕んで豊かだった。
ほんの数週間前まで忍の前線にいたサクラにとって、考えられないような光景であり情景だった。
いつかの空のように、青が突き抜ける。
(・・・でも)
豊満に太った三日月の夜は嫌い。
サスケの里抜けの夜を思い返すから。
雨の日も嫌い。
里を抜けたサスケを追って、傷ついたナルトが命からがら帰還した日を思い返すから。
ああ、そうだ。
サクラは思い出した。
こんなにも晴れ晴れしい快晴が嫌いなのは。
第七班としてスリーマンセルを組んだ初日―――うざいと、初めてサスケに口を利いてもらった日を思い返すからだ。
そのサスケと一枚の紙切れ上で成立しただけの、一種の契約を結んで同じ屋根の下で暮らしている。
(変なの)
思いに耽るところで、不意に視線を感じて面を上げる。
庭柵の向こう側からサクラと目が合ったのを確認して、見慣れた顔は笑顔になった。
「サークラちゃーん!」
「ナルト―――?!」
明るい金髪はお邪魔します、と無遠慮に庭の柵を越えてくる。
「玄関から入ってきなさいよ!」
「だって、外からちょうど見えたからさ」
へへ、と笑うナルトにやはり怒る気力は削がれてしまう。もう、と唇を尖らせることしかできなかった。
その隙を突いてナルトは早々とリビングに上がりこんだ。
洗濯物を取り込んで、サクラもナルトに続く。
取り込みを手伝うと名乗り出たナルトだったが、サスケのみならず自分の下着などが混じっているのだ。適当な言い訳を並べて遠慮した。
先にリビングに着いていたナルトは勝手知ったるなんとやらで、早速お茶を注いでいる。
うちはの家のリビングで、ナルトと二人でまどろむ。
なんだろうこの光景は、とサクラは首を傾げた。謎のカテゴライズに配置される相関図に思える。
サスケがいない合間の来客はどうしたものかと悩んだが、相手はナルトだ。サスケにも用件があるのだろう。
「サクラちゃん、サスケは今日帰ってくんの?」
「使いが来てないから任務には就いてないんじゃないかな」
任務の内容は一切不明だが、任務に就いた際には“烏”を飛ばしてくる。
忍業のため内容までは一切わからないが、しばらく家に戻れない時には何かしらの手段で知らせてくる。
本当に生真面目で頭が下がる。
里から打診されたような形式上なだけの夫婦だというのに。
まるで本当の夫婦のようだと。
この、燻る想いは通じているものなのだと。
だから、勘違いをしてしまいそうになる。思い上がりそうになってしまう。
小さく嘆息を吐いたサクラをどう思ったのか、ナルトは僅かに躊躇って、まるでなんでもない仕草のように右手を額当てに添えた。
暗号だ。
「ナルトもうちで夕飯食べてったら?」
ナルトが咄嗟に思いつくような簡単な暗号だ。
認識するのはさして難しくはない。
「ラッキー! 家の買いだめラーメンなくなちゃってさー!」
なんでもない会話を続けながら、ナルトの指はテーブルを鳴らした。
(音隠れの里で)
(内紛が起ころうとしている)
(その首謀者として、サスケが疑われている)
「・・・ラーメンばっかり食べてたらホント死ぬわよ」
「えぇー、だって野菜好きくねーもの」
思わず震えたサクラの声色に構わず、ナルトの指先は時折耳を掻く振りをして、節目を知らせた。
(それを晴らすために、ナルトの小隊にサスケを入れた。―――――音隠れの里へ、連れて行く)
(この家も暗部が監視している)
(綱手の――――火影の配慮だ)
「サスケくん、は、もう・・・?」
声が震える。
思わず暗号に関係なく声に出してしまった。
ナルトが僅かに眉を顰めたが、そろそろ帰って来る時間じゃないのかと適当に相槌を打ってくれた。
不甲斐ない。
なぜ、いつまでもサスケは傷つかなければならないんだろう。
サスケを初めてアカデミーで見つけたときからずっと思っていた。
なぜサスケが傷つく手法で世界は回るのだろうか。
ナルトは茶のおかわりを注ぐ振りをして、身を乗り出した。
俯き加減の唇が音なく動く。
「戌の刻に召集がかかる。任務が任務なだけに、まだ木の葉の一部上層部しか知らねえみてぇだ」
こそりと耳打ちするナルトに、サクラの眉間が寄る。
「アンタ! また?!」
火影様の部屋盗み聞き、と言いかけて口を噤む。
「そうだけどそうだけど! 緊急事態だってばよ?!」
そうだけど、とサクラは俯く。
そうだけど。
もしサスケと違うところでの内紛であれば、うちはの能力を欲しがる輩と、この内紛に紛れてうちはの能力を疎む輩に狙撃される可能性は少なくはない。
うちはは、“そういう位置”にある。
そんなサスケを護りたいといつだって想っているのに。
守るために、今ここにいるはずなのに。
サスケを想うといつだって胸が痛んだ。
「―――あ」
ナルトの突拍子のない声に、思わず顔を上げる。
「サスケ! 邪魔してるぜ!」
振り返ると、帰宅したばかりなのだろうサスケが忍具を身につけたままだった。
「おかえりなさい、サスケくん・・・!」
慌てて迎え入れると、漆黒の瞳が見据えるようにサクラを捕えた。
「サスケくん・・・?」
「・・・いや」
いつもどおりフイと顔を背けられてしまい、そのまま自室へ向かってしまった。



(―――――だけど)





*     *     *






夜分、サスケの部屋の前に立つと、まるで来訪を知っていたように扉が開かれた。
一歩、室内に入ると、後手に扉を閉める。と、同時に頬にサスケの手が触れ、強引に唇を重ねられた。
頬に添えられていた手が後頭部に伸び、口付けは深いものへと変化していく。
いつにないサスケの性急な口付けは、サクラの心を逸らせる。
「ハ・・・っ」
勝手に割り振られた息継ぎの合間、唇を舐められる。
思わず引きそうになるのを堪えて、口腔へ滑り込んでくる舌先を迎え入れる。
その合間もサスケの親指はサクラの唇を幾度もなぞり、より開くように促した。
躊躇うように唇を開いたサクラの口腔にそのまま親指を差し込む。
親指の侵入に驚き、更に侵入してきたサスケの濡れた舌先に怯んで舌先の行き先を失ってしまう。
途惑うサクラを尻目に、サスケは構わず舌先を執拗に絡め、口外へ誘い出して更に舌先を舐めあう。
やがてサクラはされるままになって痺れきった舌先をきつく吸い上げられて、膝が落ちる寸前で揃えられていた下半身をサスケの膝に割り開かれ、扉に縫い付けられた。
絡まった下肢により、勃ちあがりかけたサスケ自身がサクラの腹部に触れる。
「・・・ッ」
後頭部を抱き寄せていた手は耳たぶをなぞり、細い首を辿って夜着の上から乳房に触れた。
まるで形を確かめるように布地の上から撫で擦られ、淡い刺激に乳首が反応しだす。
それを察して、布地ごと捻り上げられ腰が震えた。
思わずしゃがみ込みそうになったが、下肢をサスケの太股に割られてサスケの太股に跨ぐ形になった。
「アっ、・・・むぅ」
小刻みに太股を揺り動かされて股間に直接刺激を加えられる。
その度、熱く勃ち上った“サスケ”が夜着越しにサクラの腹部に幾度も押し付けられ、まるでピストンを髣髴とさせるその動きに居た堪れなくなった。
その合間も口付けが止むことはなかった。
乳房を愛撫する手は変わらず布地越しで、淡い快楽しか与えられない。
太股を股間に押し付けられた瞬間に乳首を弾かれ、口腔を侵す親指に上顎を辿られる。
直接的ではない刺激ばかりに体内に蓄積した熱はサクラを苛んだ。
「サスケくん・・・っ」
濡れた声で名を呼ばれ、ようやく口付けが解かれる。
突如身を離されて、思わずサクラは目の前の精悍な身体にすがりつく。
サスケは目を眇め、崩れるサクラの身体を抱き上げた。



「―――――健気なもんだな」
サクラの肌に唇を寄せながら呟かれた言葉の意味が分からなかった。
「サスケく・・・? なに・・・?」
意識が蕩けそうになる寸前に呟かれた言葉は、低く昏さを含んでいる。
自嘲気味に呟かれた言葉は理解できなかった。
「任務のためなら、身をも捧げるというやつか?」
鎖骨に歯を立てられ、思わず喘ぎが鼻から漏れる。
サスケはサクラの様子を気にした風でもなく、肢体に愛撫を施しながら言葉を続ける。
それとも。
「次期火影の為だからか・・・?」
「・・・? 何を言ってるの?」
耳孔に直接言葉を吹き込まれるように囁かれ、思考回路が蕩ける。
それでも流れてはいけないと瞬きを繰り返すサクラに、サスケは苛立たしげに視線を落とした。
昏い眼差しは見知ったものだが、好きではない。
「サスケく・・・」
「サクラ。お前は、この里が欲しがっている―――遺したがっている、うちはの生き残りが欲しいんだろ?」
火影が望む、木の葉の里のために。
いつかの自虐的なサスケが重なる。
自分はどうでもいい、どうなろうと構わないと自棄を思わせる昏い自嘲。そんなサスケは、好きではない。
「・・・帰る」
すでに胸元を肌蹴られていた夜着を掻き抱いて、覆い被さるサスケの胸板を押す。
身を起こして踵を返したつもりが、いつの間にか腕を取られてそのまま再びベッドへ乱雑に引き倒された。
突然の暴挙に身を捩る前に、手首を頭上で一纏めに拘束される。
身体を拘束するように跨れ、身動きが取れない。
どこへ、と問われた気がしてサクラはサスケを見上げる。
「お前が、選んで来たんだろ」
何を言っているのと問うよりも先に、畳み掛けるようにサスケに断定される。
「“うちは”に抱かれるために、“うちは”の子孫を孕むために。お前が婚姻届を受けたんだろう―――?」
なぁ、と高圧的に肯定を求められて顔を背けると、強引な手が袷を掴んで乱暴に胸元を肌蹴られた。
違う、と言いたかった。
でも言えない。言えるはずがない。一生。
サスケが欲しかったのは確かなのだ。
木の葉もうちはも関係ない。
サクラは、ただサスケが欲しかった。その、自己欲でしかないことを悟られて、拒絶されることが怖くなる。
サクラが堪えるように涙を零すと、サスケは苛立たしげに舌打ちを噛み殺した。
そんな乱暴な所作が益々サクラの恋心を踏みにじる。
好きだなんて、言えるはずがない。
(だってこんなに)
心臓に近い乳房を捕まれ、反応してしまう己が浅ましい。
両手を拘束されている反対の手で足首を捕まれ大きく割り開かれる。
サスケが身を屈めて、剥き出しになった下腹部に唇を寄せた。
未だ乾いた花弁に、唾液を含ませた舌先を無理やり捻じ込まれ背筋が粟立つ。
脚をバタつかせるにも、足と手を巧く使って拘束されている。
淫らな体勢を取らされ、執拗に花弁に唾液を塗りこまれ、濡らされる。
「や・・・ぁっ、―――んぅ・・・っ」
「・・・濡れてきたな」
嘲笑うかのように耳元で告げられ、身体が強張る。
サスケは中指を自身の口腔で唾液を絡めると、そのまま未だ開ききっていないサクラの花弁に突き入れた。
異物感に思わず締め付けるが、快楽の源をすぐさま露わにされて内側から溢れる愛蜜を自覚する。
サスケの指先は、苛立ちを表して荒い。
今までいかに丁寧に扱われていたのかを知る。
身を捩ることを許されず、体内に蓄積される熱を散らすべくせめて背を反らせると、露わになった乳首に歯を当てられて、きつく吸い上げられる。
「あっアァ・・・っ」
顔を背けたくても拘束された両手により、肩口に頬を埋めるのが精一杯だった。
それでも執拗にしゃぶられていた乳首を噛まれ、痛みの裏側に潜む快楽に怯える。
その合間もサクラの花筒を犯す指先は本数を増やし、聞くに堪えない水音が下腹部から途切れることはなかった。
(こんなに、嫌われてるのに)
アカデミーにいることから疎まれていた。
(“任務”だとサスケくんは割り切っていた)
スリーマンセルを組むようになってからは、何度うざいと口に出されたか分からない。
幾度となく言われた言葉を思い返す。



『おまえ、うざいよ―――――』



サスケはそんな嫌悪を抱く人間にすら、丁寧に愛撫を繰り返す。
(きっと、誰が相手だろうと変わらない)
そう思うと心が痛む。
失恋よりも、つらい。
何より、本来サスケに愛されるべきだった女性の存在を思うと、醜いほどの嫉妬に駈られた。
そして今更ながらに気が付いた。
“これ”がサスケの任務なのだ。
綱手に白紙の婚姻届を渡される時点で、気付くべきだった。
自分のことで精一杯で、気付かなくてはならないところを見落としていた。
そして、傲慢にも幸せにしてみせると言ってのけた自分の楽観さに嫌気がさした。
もしくは、ひどく舞い上がっていた。
うちはの血族を木の葉に遺すことだけが、うちはサスケに与えられた任務だったというのに。
そこに感情も私情も存在しない。
純粋な血統を後世に遺すという、真っ当な忍の世界の手法だった。
根本を履き違えていた己が惨めでしかたなかった。
そして、それに付き合わせたサスケにも。
ごめんなさい。
そうなぞろうとした唇は、サスケの掌によって遮られた。
「―――――もう、黙れ」
涙で冷え切った頬に温かな感触が幾度も当てられる。口付けられているのだと気付いた時には唇を貪られ、花弁に熱い存在を宛がわれた瞬間に最奥まで埋め尽くされる。
律動は荒々しいものとなった。
行為の最中、サスケの手がサクラの手首を離すことはなかった。
まるで捕えた獲物を逃さないように。
彼の下で揺らされて篭る熱に浮かされながら、サクラは目をきつく瞑った。
零れそうになる声を耐えようと食い縛ると、羽根のような口付けが降りてきた。
その唇の温かさに胸が詰まって、堪えようと瞳を閉じると溜まった涙が頬を濡らした。



(―――――逃げないのに)





*     *     *





その翌日、サスケの代わりに烏が帰還した。
その翌々日、音隠れの里で大規模な内紛が起こったという知らせが入った。








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