サクラの手首を捕えた右手は、いつでも振り払えるほどの残酷さだった。











帰宅し、自室のベッドに手足を投げ出すように寝そべる。
サクラは身体の奥で苛む存在を打ち消すように深く、長く息を吐き出した。
瞼が熱い。
熱が籠っているのか、初めての行為に発熱しているのか、汗ばんでいるのが分かってはいるが、気だるくて身体を動かすことができない。
何より―――身体を動かすことで、躰に埋められた“存在”を感じ取ってしまいそうで怖かった。
果たしてこの微熱を発散するにはどうしたらよいのか、と。



(サスケくん―――――・・・)



瞼を閉じて思い返す。
サスケの腕に引かれてうちは邸へ踏み入れると、確認するようにゆっくりとサスケが振り返った。
引き戸の玄関をガラガラと音を立て閉める。
照明を灯していないから、ガラスから差し込む月光だけが頼りになった。
引き戸とサスケの身体に挟まれ、微動だにできないサクラの手首を捕えていたサスケの右手は、力を強めるでもなく、弱めるでもなくサクラの手首から肘にかけてするりと移動した。
―――ノースリーブの装束のため、裸の腕を辿るサスケを邪魔するものはなかった。
ヒ、と思わず声を上げそうになったのはくすぐったさの中に堪えなければならない何かを感じたからだ。
その様子を気にするでもなく、サスケの漆黒の瞳は己の右手の移動する先々を見つめる。
肘から二の腕を伝い、その皮膚を辿りながらサクラの薄い肩へ辿りつく。
肩を掴むでもなく、手のひらで体温を共有するようにひたりひたりと触れる。
時折掠める指先がこそばゆさを遺していった。
ゆっくりと、ゆっくりと。
丹念とも取れるほどに時間をかけて、サスケの手のひらは衣服の上からサクラの身体のラインを辿る。
肩を通って肩甲骨を辿り、肉付きの薄い脊椎を擦り上がり、しっとりと汗ばみ始めたうなじに触れる。
「・・・っ」
耳たぶや後頭部、短く切り揃えた毛先すら。
まろい頬を撫で、細い顎を撫ぜ、白い首を撫で下ろす。
再び衣服のかかった鎖骨から大胸筋を通じて、薄いながらもささやかに主張する乳房へ手がかかった瞬間、動揺に足元がふら付いて後ろの引き戸にぶつかりそうになる数膳でサスケの腕がサクラの背を抱いた。
「ぁ・・・ごめ・・・きゃっ」
掬うように抱き上げられ、思わずのサスケの首に腕を回して固定させる。
サスケは無言でサクラの身体を抱えなおして真っ暗の室内に入っていった。
うちはの室内を知ってはいるが、興奮状況であるのと、自身の足で歩いていないことでどこに運ばれているのか分からないが―――予想はできる。そこまでサクラも子どもでもなければ無知でもない。
先ほど思わずサスケの首に絡ませたままの腕にそっと力を込めて抱きついた。
衣服越しに両者の鼓動が響きあう。それでも体温を感じ取ることができず、更に腕を絡めようとした腕を引き抜かれ、身体を宙に放られ―――着地したのは柔らかな寝台だ。
その瞬間に思い出したのが、まだ靴を脱いでいないこと。
脚を寝台からずり下げようと、着いた手首を熱い手首に捕えられた。
「今更どこ行こうってんだよ」
「ちが・・・ッ」
引かれた手首ごと引き倒された。
その反動で乱れたスカートのスリットから節ばった指先が侵入し、下着のウエスト部分に指先を引っ掻けると膝下までそれを引き摺り下ろした。
今までの接触で―――衣服を乱すでもなく触れられていただけでサクラの閉じられたクレヴァスから滲み出た愛蜜が下着にひったりと張り付いていたため、名残惜しく、そしていやらしく糸を引いたのが初めてのサクラでも解かった。
思わずしゃくりあげそうになったが、奥歯を噛み締め呼吸を整えている合間に、膝下で留まっていた下着は無慈悲にも足首から脱がされてしまった。
無意識に膝を閉じようとする仕草を咎めるように、掴まれた左足首を肩に担がれもう脚を閉じることは叶わない。
上半身の衣服はそのままに、下半身を―――己ですら弄ったことのない花弁をしとどに濡らし、それを想う相手に晒している事実に絶望を抱き、解放を願っていた。
内腿を辿る指先はゆっくりと熱を篭らせた皮膚を伝い、迷わず濡れそぼった花弁を捕えた。
「・・・っ」
息を呑んだサクラを気にするでもなく、節ばった指先がゆるゆると愛蜜を絡ませながら花弁をなぞる。
幾度となく花弁をなぞり、ちろちろと零れでる蜜を時折指先で掬っては綴じた蕾を解くように擽る。
花弁の上であえかに色付き始めた蕾を指腹が捕えると、堪らなくなって声にもならない嬌声を上げてしまった。
「・・・―――アァッ」
その様を嘲笑うように、執拗に弄られる花芯にひくつかせる下肢の間から、こぷりと一層粘着質な愛蜜が溢れたのを指先が捕えて、未だ拓いていない花洞へ太い指が押し進めた。
慣らすことなく突き入れられた異物に慄いて、思わず悲鳴を上げる。
「本当に処女なんだな」
「・・・ちが・・・ッ」
クツクツと喉奥で嘲った声を非難するように思わず上げた否定を聞いて、サスケは更に嗤う。
「・・・へえ」
途中までしか埋め込めなかった指を蜜のぬめりを借りてゆるやかに引き出した。
蜜に濡れた指先をチロリと舐めとったサスケの表情は闇夜の中でも至極妖艶で、思わずサクラは固唾を飲んだ。
サスケの唾液に濡れた指先が再び襞口に宛てられ、未だ狭い膣洞を押し開いていく。
喉を引き攣らせながら、膣を拓く指先を受け入れる。
「ん、んぅ・・・」
無意識に漏れる甘い吐息はサスケを受け入れるべく、やわやわと花襞は蠢く。
膣に埋め込まれた骨ばった指は単調な挿出を繰り返し、粘着質な蜜を更に塗り込んでいく。
その合間も悪戯をするように時折花芯を弄り、甘い花蜜を煽った。
不意に指腹が花襞を辿るたびに喩えようのない甘い痺れが走ったが、それよりも仰け反るたびに衣服に覆われたままの上半身―――乳房が更なる愛撫を求めて張り詰める。
篭る熱に脱ぎたいという欲望よりも、下着の下で勃ち上がった乳首がちくちくと内側からサクラを苛んだ。
幾度も膣襞を挿出する指の数が増やされていることに気付かず、熟れた花芯が蜜に濡れて更なる愉悦を求めて更に愛蜜が襞から零れる。
くちゅくちゅと淫猥な粘着音が室内に幾度も響いて、花洞が開き切っていることをサスケに知らせた。
「ハァ・・・ん・・・」
膣を圧迫する異物がサクラから抜け出る感覚に、背筋を震わせながら鼻に付く声を上げたのは無意識だった。
熱に浮かされた中でも“次”の工程に覚悟を決め、息を整えようと喉を鳴らした瞬間、ひたり、と熟れた花弁に冷たく硬いものが宛がわれる。
「な・・・っ?!」
思わず逃れようと身じろいだが許されず、下半身は更にサスケ側に引き寄せられる。
チリチリ、と軽やかな音色が聞こえた。
まさか。
動揺するサクラを気にせず、サスケは手のひらでそれを転がした。
「―――――“これ”くらい、平気で咥え込めるだろ?」
それ―――鈴をチリチリと軽やかに鳴らして見せて、サクラの蜜に濡れた指先はひどく優しい仕草で―――躰の熱を絡みとるように奥へと押し込んだ―――――。





サスケに施された仕打ちを思い返して、ちゅくり、と膣が蜜に緩んだ。
その反動で花洞に収められた鈴がサクラを苛む。
「サスケくん・・・っ」
想う人の名を呼ぶだけで更に熱が籠り、想うことすらいけない気持ちになる。
鈍く、音は立たないが鈴がころりと膣襞を震わせた。
「はァ・・・ん・・・っ」
篭った熱を吐き出すように漏らした息は、ひどく甘く淫乱なものとなってサクラを責め、思わず身体を強張らせると膣で転がる鈴が嘲笑うように攻め立てる。





ころり、ころり。
ころり。













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