今日こそは! と気合を入れただけはある。
サクラはサスケよりも早く目覚めることが出来たことに、本日の任務の達成を実感していた。
「サスケくん、おはよ! 朝だよ」
昨晩はサスケの帰宅が遅くサクラが就寝した後だったこともあり、夜の営みがなかったためサクラの起床を妨げる要因はなかった。
いつも彼が目覚めるだろう時間よりも少しだけ早く、隣で眠るサスケに向き直る。
未だベッドで毛布を被ったままのサスケは、ピクリとも身動きしなかった。
ベッドの傍らにしゃがみ込んで、穏やかな寝顔の白い面を見つめる。
幼少の頃からのビジュアルは変わっていないものの、頬はシャープになり、目もとも切れ長になって凛々しくなった。
深く、安定した寝息を繰り返す唇は無防備だ。
(サスケくん、可愛いなぁ・・・っ)
僅かに身をかがめるとサスケの面に自身の影が落ちる。
甘い朝など迎えたことがない。
いってらっしゃいのキスだなんてもっての他だ。
サクラの嫁入りは政略結婚のような、形式でしかないうちはの家系の復興の兆しだった。
いくら任務とはいえ毎晩のように抱いてもらえているのも、生真面目なサスケだからこそだ。
そうでなければ、ただの同居で済むことだってあるのだ。
重ねられる性交渉だって、愛撫や口づけが必要というわけではない。
サクラは更に身を屈めて、寝息を繰り返す薄い唇に己のそれを重ね合わせた。
柔らかな感触に胸が痛くなる。





重ねた唇をゆっくりと外す。と、同時に、ちろりと唇を濡れた感触がよぎった。
驚きに身を引きかけたサクラの後頭部を力強い手のひらが引き寄せて、唇を重ねられる。
「ふ・・・ぅん・・・っ」
突然の情熱的な口付けに息を整えようと身を起こした隙に、べぇとサスケが舌先を伸ばして見せた。
「サスケくん、起きて・・・っ」
「朝からお誘いいただいたからには応えるべきだろう?」
直接的なサスケの言葉に、サクラの思考が停止する。その合間にも本格的にサスケの手がサクラの衣服を潜ってきた。
ひたり、と体温の高い手のひらが素肌を辿ってサクラの熱を呼び覚まそうとする。
「〜〜〜〜〜サスケくん、朝だよ! 時間だよ!」
「何の時間だ?」
しれっと問い返してくるサスケに一瞬瞬いたが、すぐに任務と言いかけたサクラの唇はそれ以上言葉を紡ぐことができなかった。























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