「サスケは“攻め”と“受け”どっちがいい?」






うずまきナルトの問いかけに、うちはサスケの眉間は深い皺が刻まれ、たまたま居合わせた奈良シカマルは、危うく口に含みかけていたビールを噴出しそうになった。
そもそも、独りで渋く飲み明かそうと思っていたシカマルだ。
後からやってきた金髪と黒髪に絡まれるように相席することになり、すでに本日の営業は終了している。
こんなことなら家でぼんやりしていたほうが利巧だったと後悔している。
「・・・メンドクセー話なら俺は席外すぜ」
ジョッキ片手に腰を浮かしかけたシカマルの肩をサスケの手のひらがぐっと押さえ込んだ。そのまま再び椅子に腰掛ける結果となり、居心地悪いことこの上ない。
「別に面倒くさいことなんか言ってねえってばよ。サスケが攻めとう―――・・・てぇ!」
金髪をビールジョッキの底辺が直撃した。
サスケが振り上げたジョッキで打撃に出たのだ。
「テメェ意味分かって言ってんのか、ウスラトンカチが・・・!」
「ははーん? むしろサスケが分かってねぇんじゃねーの? どーせ! ヘタれなサスケ君はぁ、いざって時に男になれないんだろぉー!」
ただでさえイラつく話し方に輪をかけ揶揄するナルトの言い方に、いい加減サスケの堪忍袋も限界だ。
「受けて立とうじゃねえかウスラトンカチ・・・」
「サスケの誕生日だからな! 選ばせてやるよ」
あ? とサスケが剣呑な眼差しをナルトに向けたところで、春色が舞い降りた。
「お待たせ! シカマルまでいたのね。ナルトがサスケくんとここで飲んでるって言ってたから、二人なのかと思ってた」
にっこりと笑ったサクラは右手を上げて「生!」と遠くの店員に声をかけた。
サクラのジョッキが用意されたところで、ナルトが取り仕切るように声を上げた。
「じゃ、改めて! サスケ、おめでとーう!」
ジョッキが割れるんじゃないかと思うほどガッチンと重ね合わせ、勢い良く炭酸を消費する。
そういう名目の飲みだったのか? とシカマルが首を傾げながら空のジョッキを振り上げて店員を呼んだ。
2杯目のジョッキを頼みながら、サクラが問い掛ける。
「サスケくん、何かおめでたいことあったの?」
首を傾げるサクラに、さぁなとサスケは肩を竦めた。





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ナルトは絶対に誕生日の日付を間違えて覚えるタイプだ!







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