「明日はサクラちゃんの誕生日なんだってばよ」



一楽でラーメンを啜りながらナルトが告白する。
Dランクの任務を無駄にバタバタしながら終えたその帰りだった。
右にカカシ、左にサスケと今までにないシチュエーションだ。
影分身を使ってまで帰ろうとするカカシとサスケを引きとめ、一楽に集結させたチームナルトである。
「あぁ、もうそんな季節ね。歳を取ると一年が早く過ぎるもんだ」
いつの間にか食べ終わったカカシがフンフンと適当な相槌を打つ。
「サクラのやつ、他人の誕生日の時には一層盛り上がるのに、自分のことは何の欲求も言わないねぇ」
健気じゃないの、とカカシは一人頷いている。
「そこでだ!」
ナルトがラーメンのどんぶりを一気に食べ終え、宣言する。
「オレはサクラちゃんのためにとてつもないプレゼントを用意した!」
ふんふん、とカカシはにこやかだ。
「だから!」
サスケはちらりとナルトを見遣っただけで、ラーメンを黙々と啜った。
その様をカカシがにやにやと見届けながら、ナルトに先を促す。



「お前ら何もすんな!」



ナルトがビシっと言い放ち、サスケがどんぶりを啜る音だけが店内に響いた。
ごとりとサスケがどんぶりをテーブルに戻す。
だから? とサスケは不可思議なものを見るように眉を顰め、カカシも同様の眼差しをナルトに向けた。








「・・・お前、何のために俺とサスケを呼んだの?」






ブラウザバックプリーズ






SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送